佐「あら、安心したわ」



佐「夏休みの宿題は済んだってことよね」

公園にて、
担任の佐々木先生とバッタリ会いまして
ウキウキみゆきが目を爛々と輝かせ
これから遊園地に行くんです、と報告しましたら
先生が思わずホッとして一言

明日から始業式なのに遊びに行く
つまり夏休みの残りは、遊びに時間をかけられると
そう解釈したようです

ふむふむ、
そういえば1週間前も宿題やらなきゃと
やはりこの4人がとても焦っていましたし
至極真っ当な理論なのですが
はずなのですが

な「すっかり忘れてたけど」
あ「夏休み今日で終わりや」
み「そんな、何かの間違いでしょ……」
黄「突然すぎるよ……！」



あまりの事態にショックを隠せない4人

うんうん、そうだね
夏休みって永遠に感じる時があるよね
れいかさん、このバカルテットどうにかしてください


その後、じゃあ宿題すんべと諦めていましたら
謎アイテムで謎空間の謎遊園地へと吸い込まれまして

マ「6時30分までにクリアしないと戻れないだわさ！」



ゲームの世界にようこそ！

わあ、楽しそう、じゃなくて
出れないのは勘弁です
早く出ないと宿題をする時間が無くなり
山のような補習に悩まされることは
想像に難くありません



じゃあ早く勝たなきゃね

もぐら叩き対決では
みゆき側のもぐらが出てこないと見るや
ハッピーシャワーを使って飛び出させ
無慈悲な無限叩きを食らわせたり



ウ「抜か……れた……」

ゴーカート対決では、ウルフルンのカートが
まさかのロケット変身でゴールへぶっちぎり
と思いきや、サニーファイヤー噴射で抜いたり

なんか、ズル……いやいやいや

敵が卑怯な手を使わなければ
プリキュアも必殺技なんか使わず
真面目にやっていたのでしょうね

まさに因果応報


だからこそ



黄「そんな……」

佐「キチンと毎日やっていれば終わるはずですよ！」
『はい、ごめんなさい……』



プリキュアも因果応報食らいます

最後のゲーム、観覧車にて
一周した後「優勝したもんねウルトラハッピー！」と
言えれば勝ちという、簡単そうなお題でしたが



『ウルトラハップップー……』

宿題をやっていない未来を見せられ
ベッドでごろごろ、マンガ読みまくり
ヒーローショーで握手会、兄弟とサッカー
更にやっていなかった現実をも見せつけられ
もうどうしようも出来ませんわね


しかしそこに立ち上がるは
れ「ウルトラハッピーですわ」



全部済ませた余裕のれいかさん

そりゃあ皆は宿題をやらず遊んでいたけど！
遊びも勉強だから！
楽しかったことは経験になる！

しかも「私も宿題のお手伝いしますから」とまで言われちゃあ
これはもう失敗のしようが！


……


と、まあ、
諦めませんでしたはずなんですけど



因果応報食らいました

まあ、うん、ねえ
遊びも勉強だとは思うけど
それはそれ、これはこれだから
1ヶ月の重みを感じてなさい

『助けてれいか（ちゃん）……』



こっち見んな





なおさんもぐもぐ

次回はどうやらお久しぶりの、
どこでも本棚が活躍するようで
それで世界旅行をしちゃおうとか何とか

あ、あれ……？
これって、つまり
ま、まさか……



黄瀬さんが今度こそ転校……！？


？「プリキュア……」



黄「転校しないよサンダー！」（？）


次回、第30話
『本の扉で世界一周大旅行！！』
お楽しみに！